仮想通貨投資の始め方
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仮想通貨 VeChain Thor (VET) とは?

仮想通貨のVeChain Thor(VET)(読み方:ヴィチェイン トール)をご存知でしょうか。
2018年7月時点で時価総額18位の仮想通貨です。ざっくりですがNEMと同じくらいの時価総額を持った仮想通貨になります。VeChain Thor(VET)は、日本ではあまり注目がされてませんが、海外では有名な仮想通貨です。その理由は、提携先が魅力的だからです。今回は、そんなVeCahin Thor(VET)を紹介します。

仮想通貨 VeChain Thor(ヴィチェーン トール)ってなに?

ブロックチェーンを利用して商品の追跡を行うプラットフォームを作っています。
ブランド品やワイン、タバコの箱などの商品にNFCチップ、RFIDタグを埋め込む、またはQRコードを貼り付け、ブロックチェーン上で取引履歴を確認することで商品の追跡管理が可能になります。偽ブランドの問題は、世界中で問題になっていて、特に東南アジアや中国では偽物がかなり流通してしまっています。
この問題をVeChainで解決することができます。使い方は、消費者がスマホで商品のNFCチップ情報を読み取りその商品が誰によって作られたかや、中古品であればどのような経路をたどって自分の元にあるのかがわかります。消費者にとっては本物か確認することや商品の情報を得ることに役立ちます。採用を決めるメーカー側も偽物の流通を防ぐことや、どのような経路をたどって自社の商品が流通しているのか理解するとができます。


VeChain Thorの使用例

VeChain Thor 使用例1:食品の冷蔵流通

VeChainのIoTセンサーを食品と一緒に流通させることで、食品が製造されてから消費者に届くまでの温度、位置、湿度を記録することができます。

食品の流通には様々な業者が関与します。その誰もがデータを改ざんすることはできません。VeChain Thor Blockchainは改ざんが不可能だからです。

消費者は購入した食品がどのような管理をされて届いたのかをVeChain Thor Blockchainを通じて知ることができます。

私が流通関連の仕事をしていたこともあり、この技術というのは企業として導入する価値はあると思っています。最近の流行りですが、特に食品に関しては管理を徹底的にするという流れになっておりVeChainでこのような管理ができるなら導入する企業も現れると思います。商品の流通ではいろんな業者が関与するので管理がかなり大変です。全国に商品を売っている企業はいろんな運送業者と取引があり、大きなところから小さなところまであり、運送業者関連のトラブルもかなり多いです。しかも、それぞれの顔が見えないためか、少なくない数の業者がトラブルやミスが起こった際にそのミスを隠したりする場合があります。そうなった時に食品の冷蔵流通であればデータの改ざんできないブロックチェーンで情報を管理できるので、VeChainでないといけない理由があると思います。2018年現在、あくまで噂ですが、コンビニのファミリーマートが流通の分野でVeChainを採用するとの話が出ています(私は確定の情報だと思っています、その理由については下のページに書いています)。

VeChain Thor 使用例2:自動車

自動車やバイクにVeChain Thor blockchainを搭載します。その中に走行距離、修理の履歴、保険の情報、登録内容のデータを入れます。

もし事故を起こした際、今までは保険業者に様々な情報を伝える必要がありましたが、VeChainを搭載していれば、ワンクリックで必要な情報全てを伝えることができます。
さらに中古車販売の透明性を高めます。全てのデータが改ざん不可能な形で残っているので中古車販売者、購入者も安心して中古車を選ぶことができます。

VeChain Thor 使用例3:医療の分野

医療機器にVeChainを搭載することで、患者の心拍数、体温、肺活量などの生体データをセキュリティが高く医者にリアルタイムで伝えることができます。
医者はそのデータを見ることで、医療機器や薬の効果を見たり、時には副作用に気付くこともできます。

医療機器メーカーの開発者や薬の開発者にもデータをリアルタイムでシェアすることができ、フィードバックを得て次の開発に生かすことができます。

さらに、薬の効果などのビッグデータを解析することで次の開発に生かすこともできます。

VeChain Thor 使用例4:ブランド品

ブランド品にチップを埋め込むことでその商品のIDがVeChain Thorのブロックチェーン上に保管されます。

ブランドメーカーは各工程ごとに商品の追跡管理が可能になります。例えば、出荷日、納品日、お客さんに売れた日など。こうすることにより、メーカーは偽物の流通を防ぐことや、どのような経路をたどって自社の商品が流通しているのか理解するとができます。

VeChainはブランド品の中古市場にも革命を起こします。今まで中古市場はブランドメーカーが関与できない市場でした。

VeChain Thorのチップを埋め込むことで、消費者はそのブランド品が本物かどうかを判断できます。偽物が本物として売られていて、特に中国と東南アジアで問題になっており、こん解決策になります。使い方は、消費者がスマホで商品のNFCチップ情報を読み取りその商品が誰によって作られたかや、中古品であればどのような経路をたどって自分の元にあるのかがわかります。メーカー側もVeChainブロックチェーンを通じて中古品を購入したお客さんに情報を提供することができるようになります。

仮想通貨VeChain Thorの提携先

VeChain Partnerships from Vechain


VeChainは、時価総額は18位となっていますが、それ以上の時価総額のほとんどの仮想通貨より大きな提携先を持っています。VeChainはEthereum、Rippleに次ぐ国際的なプロジェクトと言っても過言ではありません。
VeChainには、中国のたばこ業界を独占している国有企業と提携しています。たばこ業界で中国は世界で41%のシェアがあり、かなり大きな市場です。そこで問題になっているのが偽造たばこです。VeChainは、この大きな問題に対して取り組んでいます。中国政府と強い繋がりのある企業と提携していることは、大きな強みと言えます。
中国政府は仮想通貨を嫌っているように見えますが、それは間違いです。中国政府は自国の資産が海外に逃げてしまうような特徴を持つ仮想通貨は嫌いですが、中国に資産が入ってくる自国のブロックチェーンプロジェクトは好きです。中国発のブロックチェーンプロジェクトといえばNEOがありますが、2018年時点ではVeChainの方が中国政府と繋がりが強いです。

さらに、国際的な認証機関であるDNV GLと提携しています。DNV GLは、150年間続くあらゆるリスクマネジメントに関する様々な活動を行う国際機関として、世界100ヶ国以上、300の事務所、85もの様々な国籍を持つ16,000人のスタッフが認証、アセスメント、船級等々の分野でサービスを提供しています。積極的に研究開発へと継続的に投資しているため、従業員は高度な専門性と資格を有する集団として知られています。この会社、知っている人は知っている超巨大組織です。製造業に勤めている人は知っている人が多いかもしれませんが、ISO○○○の認証を取るときなどにDNV GLにお世話になったりします。私が勤めている会社でも、自分の名刺にISOの認証マークと共にDNV GLのマークが入っています。

DNV GLと提携関係にある世界で24000店舗を持つコンビニの冷蔵流通に関連して提携したと公式に発表がされています。公表されているページ 気になるのがこのコンビニはどこかということなんですが、日本、中国、アメリカ、台湾、韓国、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムにあるコンビニとの発表があります。ここまでくれば、ほぼ絞れると思うのですが、これを見てください。

ファミリーマートの公式HPのスクリーンショット(2018年7月時点)になります。もう答えを言っているようなものです。あくまで予想ですが、ファミリーマートで間違いないんじゃないかと思います。さらに、裏付ける情報としましては、日本と世界に展開していて店舗数が24000店舗とかなりの数があるので、自然とセブンイレブン、ファミリマート、ローソンに絞らます。3社の店舗数を調べるとセブンイレブンがダントツで多くて42000店舗です。海外旅行に行ってもよく見ますもんね。次がファミリマートで24000店舗、一番少ないのがローソンで、14000店舗、ローソンは海外展開が遅れていてかなり離されています。ここからもファミマしかないと思います。さらに!ファミリーマートの親会社である総合商社の伊藤忠商事、その子会社である伊藤忠テクノソルーションズはDNV GLと提携しています。ファミリーマートで確定だと私は思っています。

また、この図には含まれていませんが、自動車のBMWとの提携、オックスフォード大学数学研究所との提携も発表されてます。両方ともかなり提携先としては大きなところですよね。

VeChain Thorの開発チーム

中国ルイ・ヴィトンの元CIOであるSunny Lu (サニー・ルー)氏がプロジェクトリーダーを務めています。仮想通貨のプロジェクトで、テクノロジーに詳しい人は多くいますが、このようにビジネスの現場で活躍していた人がなかなかいません。技術面も大切ですが、ビジネス感覚のある人が指揮をしていないと当然プロジェクトはうまくいかないので、この点も評価できます。150人のチームには多種多様な業界で活躍してた人がいます。各業界での実務のある人が、その業界にある問題に対してVeChainでの解決策を提案するのでスムーズに提携が進んでいると言われています。

VeChain から VeChain Thorへのリブランディング

2018年2月VeChainがリブランディングしてVechain Thorになりました。リブランディングとは、ブランドを再構築し、活性化することです。そのため、VeChain Thor=VeChainということになります。ちなみにThorとは雷を意味します。ところどころで雷が出てくるのはこのためだったんですね。リブランディングしたタイミングでBMW、オックスフォード大学との提携の発表があったため、VeChainの活躍の場がもっと広がることからリブランディングしたものと思われます。

VeChain Thor メインネットへ移行

2018年6月29日、VeChain Thorにおいて、最初のブロックが正常に生成され、メインネットが始動しました。7月中旬には取引所やメインネット上でトークンスワップが行われる予定になっています。トークンスワップでは、今までの1VENトークンが100VETトークンに交換されます。

トークンスワップとは?
仮想通貨がメインネットを始動する際に行われるトークンの交換を意味します。よくある例として、イーサリアムブロックチェーン上でICOを行なった際に配布したトークンを、プロジェクト専用のブロックチェーン上に移行させるということがあります。EOSやTRONもトークンスワップを行なっています。

今まではイーサリアムのブロックチェーン上に存在していたVENがメインネットのVETと交換されます(VENのNがThorのTに変更になっています)。
交換時に1VEN=100VETに交換されます。VeChain財団は分割する理由について、Twitter (@vechainofficial)上で今の単位のままだと小数点以下の単位で決済が行われる可能性が高いので、これを防ぐために100分割にしたと説明しています。

仮想通貨VeChain Thor wallet (ウォレット)

iOS、AndroidでVeChain Thor wallet(ウォレット)をダウンロードすることができます。

まとめ

VeChainには中国政府と繋がりがあるのが強みです。VeChainのメインネットが起動して実際にアプリケーションが始まると、実用性が大きく上がってくると思われます。VeChainは現実の流通に関しての解決策を提供するということで、とても身近に感じることができて、面白いプロジェクトです。

仮想通貨VeChain Thor 購入方法

VeChainはBinanceで購入できます。Binanceの登録がまだの方はこちらからできます。
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