イーサリアムの上位互換?EOS (イオス)は本当に機能する?
EOS (イオス)が実現しようとしていること
EOSは高速で手数料のかからないブロックチェーンプラットフォームを作ろうとしています。
1秒間の取引量がビットコインは7件/秒、イーサリアムは15件/秒、処理能力が高いと言われているリップルでも1,500件/秒のなか、EOSは1秒間に数百万の取引が可能と言われています。これは、DPoSと呼ばれるブロックチェーンの承認者(BP:ブロックプロデューサー)を21人とかなり少人数にすることで可能になっています。当然、送金詰まりは起こりません。さらに、取引に手数料はかかりません。
このような特徴から、イーサリアムの上位互換と言われ、ICO開始から3日間で仮想通貨の時価総額でトップ10入りを果たしたことが話題になりました。
トラブル続きのEOSネットワーク
1年間の長期ICO期間を経て2018年6月14日にメインネットワークが稼動したEOSですが、2日後の6月16日にネットワークがフリーズしてしまいました。原因はプログラムの不良によって、DDos攻撃を受けたことによると言われています。ネットワークは5時間で再稼働したもののユーザーに不安を与える結果になりました。
また、EOSはブロックチェーンの承認者を少なくすることで承認スピードを上げています。その承認者たちが「詐欺を働いている」として特定のユーザーのアカウントを凍結させるということがありました。また、EOS管理団体のECAFから承認者宛てに、特定のユーザーの取引を承認しないように要請があったことも明らかになっています。
これは、ブロックチェーンの最大の特徴である非中央集権が失われている状態です。
EOSの価格
このようなことが起こったため、メインネットが稼働してからEOSの価格はBTC立てでも、フィアット立てでも価格が下がっています。
このような問題をどのように解決していくのか、EOSネットワークが機能するのかしないのか、今後のニュースに注目です。